全米/ローカルニュース

編集: Weekly LALALA - 2020年05月16日

経済再開、影響見えず
各州、感染爆発なし 2週間経過

 

 

【ニューヨーク16日時事】米各州が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため停止していた経済活動の一部を再開し始めてから2週間以上が経過した。今では大半の州が規制の一部を緩和したが、米メディアによると、再開を受けて感染者が爆発的に増えた州はなく、感染者の増減の傾向も州ごとにばらつきがある。

州や自治体は手探り状態で再開を段階的に進めているが、再開による感染拡大への影響はまだ明確には見えていない。影響が出るまでに数週間以上かかる可能性も指摘されている。

 

各州が経済再開に動きだしたのは4月下旬。「パッチワーク」のように州や自治体によって緩和の程度や検査数が異なっている。新規感染者について「14日間の減少傾向」などと規定した米政府の再開基準を満たさずに再開した州が多く、州が再開を認めても慎重な対応を取る事業者も少なくない。

国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「手の付けられない感染拡大の引き金になりかねない」と警告する。

 

再開を受け、ワシントン大の保健指標評価研究所(IHME)は4日、新型コロナによる8月までの米国の死者数をこれまでの倍近い13万4475人へと予測を上方修正した。携帯電話の位置情報を調べたメリーランド大の分析では、再開後に外出や州外への移動が増えていた。

 

一方、CNNテレビの15日の分析によると、新規感染者が減少傾向にあるのは28州に上り、増加傾向にあるのは7州。15州は横ばいになり、爆発的な増加は見られない。

 

減少傾向にある州の一つ南部ジョージア州は、4月24日に理容店やスポーツジム、同27日に飲食店の店内飲食の再開を認めた。全米の中でも早い段階から幅広い業種を再開したため、動向が注目されている。
 一方、増加傾向にあるのは5月1日に飲食店の店内飲食などを再開したテキサス州だ。同州では14日に1日の死者数として最多の58人が死亡した。

 

減少している州も、傾向を今後も維持できるかは分からない。ジョンズ・ホプキンス大のタラ・カーク・セル博士はアトランティック誌に「うまくやって良い結果が出るまでには3~6週間かかる。今、適切に対処しない場合、逆の結果を見るまでにもしばらくかかる」と指摘している。


写真:15日、ペンシルベニア州ハリスバーグで、経済活動再開を求めるデモ隊

 

 

関連記事:その他の全米/ローカルニュース

  • オンライン履修の留学生は退去を
米移民局

 

    オンライン履修の留学生は退去を 米移民局  

    2020年07月07日

      【ワシントン7日時事】米移民税関捜査局(ICE)は6日、今秋から新学期に入る大学などで受講予定の外国人留学生について、新型コロナウイルスの影響で全課程をオンライン授業で履修する場合は査証(ビザ)を発給せず、米国滞在も認めないと発表した。外国人規制が強化されることで、日本からの留学生や留学希望者に影響する可能性もある。   ICEによると、規制対象は一般的な学生のF―1ビザと職業教育用のM―1ビザ。ロイター通信によると、国務省は2018年10月~19年9月にFビザを約39万件、Mビザを約9500件それぞれ発給した。留学予定の大学などで授業がすべてオンライン化されれば、両ビザは発給されず、米入国もできなくなる。   また、既にビザを保有する留学生は対面式の授業が行われる学校を新たに探し出し、新学期から通う必要がある。ICEは「さもなければ退去手続きへの着手など、移民法上の措置に直面する可能性がある」として、送還対象になり得ると警告している。   各大学などは現在、新学期からの授業計画作成を進めているが、新たな規制で影響を受ける留学生の数は不明。留学生の受け入れが激減すれば、一部の学校で経営上の打撃となる可能性もある。米教育協議会のファーンズワース副会長はCNNテレビに、新たな措置が「さらなる混乱と不透明さを生むのではないか」と懸念を示した。 写真:新型コロナウイルスの影響で授業が無くなり、閑散としたジョージタウン大学の構内    

  • 「TikTok」禁止検討 中国リスク警戒  

    2020年07月07日

    【ワシントン7日時事】ポンペオ米国務長官は6日、安全保障の観点から、短編動画アプリ「TikTok(ティックトック)」など中国企業が提供するソーシャルメディアのアプリの使用禁止を検討していると述べた。インド政府は国境をめぐる中国との対立を理由に中国製アプリを禁じており、トランプ政権も同調する可能性が出てきた。   ポンペオ氏はFOXニュースに対し、中国製アプリの使用禁止について「確かに検討している」と語った。ティックトックはユーチューブやインスタグラムと競合しながら若者を中心に利用者を増やしている。運営会社の字節跳動(バイトダンス)は北京に本社を置く。   米政権・議会は、ティックトックが中国法に基づいて中国共産党に個人情報を提供しかねないと問題視。米軍関係者などは既に業務上の使用を禁じられている。  

  • K・ウェストさん、トランプ氏に挑戦? 大統領選「出馬」を表明  

    2020年07月05日

    【ワシントン5日時事】人気ラップ歌手カニエ・ウェストさんは4日、「米国の大統領に立候補する」とツイッターに投稿した。11月の選挙まであと4カ月となる中、出馬を真剣に検討しているのかや、立候補に向けた正式な書類手続きをしたのかは不明。   ウェストさんは「神を信じ、われわれのビジョンを一つにし、われわれの未来を築くことによって米国の約束を今や実現しなければならない」と訴えた。   ウェストさんはトランプ大統領の支持者として知られ、ホワイトハウスに招かれたこともある。米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はウェストさんの投稿に対し、「全面的に支持する」と書き込んだ。  

  • 須藤さんが新記録で7連覇
無観客でホットドッグ早食い NY

 

    須藤さんが新記録で7連覇 無観客でホットドッグ早食い NY  

    2020年07月05日

      【ニューヨーク5日時事】米独立記念日の4日、恒例のホットドッグ早食い大会がニューヨークで開かれ、女性部門で米国在住の須藤美貴さん(34)が10分間で48個半を食べ、大会新記録で7連覇を果たした。例年は屋外で大勢の観客を集めて開かれる大会だが、今年は新型コロナウイルスの流行のため、屋内での無観客開催となった。   須藤さんは、自己ベストの41個を大きく更新して圧勝。大会はスポーツ専門局ESPNで生中継され、須藤さんは「家で見てくれた皆さん、応援ありがとう。素晴らしい気分」と喜んだ。男性部門では、ジョーイ・チェスナットさん(36)が同じく大会新記録となる75個を平らげ、13回目の優勝を果たした。   ニューヨーク市では、レストランでの店内飲食禁止など、コロナ対策の規制が一部で続いている。独立記念日恒例の花火は、見物客が集まるのを避けるため、打ち上げ日を分散して5分間のみとし、場所も事前に公表せずに実施。大リーグの開幕も今月下旬に延期され、市民の夏にコロナが影を落としている。 写真:ホットドッグ早食い大会で優勝した須藤美貴さん  

  • コロンブス像倒される
人種差別抗議のデモ隊

 

    コロンブス像倒される 人種差別抗議のデモ隊  

    2020年07月05日

      【ワシントン5日時事】ボルティモアで4日夜、人種差別に抗議するデモ隊がイタリアの探検家コロンブスの像を引き倒した。地元紙ボルティモア・サンが伝えた。植民地主義や奴隷制とつながりのある人物の像を撤去する動きが米国内外で相次いでいる。   コロンブスは「新世界」の発見者として長らく称賛されてきた。しかし現在では先住民の虐殺者とする見方が広がり、南北戦争を戦った奴隷制支持の南軍将軍らと同様に非難の的となっている。   コロンブス像の引き倒しに先立ち、トランプ大統領は4日の独立記念日を祝う演説で「コロンブスがアメリカを発見した1492年に始まった米国の生活様式を共に守り、保護し、維持しよう」と言及。「暴徒が像を引き倒し、歴史を消し去り、子供たちを洗脳するのを決して許さない」と発言していた。 写真:ボルティモアで、デモ隊によって引き倒されるコロンブス像