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中谷潤人
Junto Nakatani
ボクサー(現WBC世界バンタム級王者)
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9勝無敗、世界3階級制覇王者、現WBC世界バンタム級王者の中谷潤人が2月24日(日本時間)、東京・有明アリーナで3度目の防衛戦に臨む。1月末、ロサンゼルス合宿中のところ、迫る次戦への意気込みを聞いた。
対戦相手は、メキシコのダビド・クエジャル選手。身長は171センチの中谷選手とほぼ同じ、攻撃的なスタイルやKO率の高さなど類似点もある二人の戦いは、無敗同士の頂上決戦としても注目を集めている。「これまでも対戦を予測していた素晴らしい選手です。また、同じくらいの身長の選手と戦うのはほぼ初めて。その部分も含め不安材料が囁かれていますが、しっかりと対策を立てて、不安を払拭できるファイトをしたい」
LA合宿の拠点とするリトル東京のLABoxing Gymでは、メイントレーナーであるルディ・エルナンデスコーチのもと、チームメイトらとトレーニングに励む。「試合に向けて実践的なスパーリングを重点的に行い、だいぶ仕上がってきています。LAはとにかくスパーリングの相手が豊富。国籍・人種問わずいろんな選手がいるので、多様なスタイルのボクシングを体感できる。様々なタイプの相手に対応できる力が身に付くのは、自分にとって大きなプラスになります。LAは15歳からトレーニングしている場所です。ここに来ると初心に戻れる。自然と気持ちにスイッチが入り、心が引き締まります」
子供の頃から格闘技やボクシングを観ていたのもあり、自然とボクサーを目指すようになった。中学の頃に通っていたジムの代表が亡くなり所属するジムがなくなったある時、エルナンデスコーチと出会い、彼のもとで学びたいと、中学卒業後に15歳で単身LAに渡った。エルナンデスコーチの教育方針は、ボクシングの技術以上に、人間的な成長を大切にする。その指導に応えるべく、人間としてもボクサーとしても研鑽を積んでいった。
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中谷選手にとって第二の故郷ともいえるLAで、同じ釜の飯を食い、共に育ったトニー(アンソニー)・オラスクアガ・現WBO世界フライ級王者の存在も大きい。LA出身のトニー。異文化で育った二人だが、「トニーとは10代の時から練習もプライベートも一緒、兄弟のような関係」だと語る。エルナンデスコーチ、トニーと強い絆で繋がり、三人で戦い抜いて世界チャンピオンの夢を叶えた。
プロデビューから今年で10年。「リングの上は、自分の歩んできたすべてが表れる場所です。そこで戦う姿を世界のたくさんの人にみてもらい、何か感じ取ってもらえることができたら。そのためにも期待を上回る試合をし続けること、それが自分のファイターとしてのテーマです」
中谷潤人VSダビド・クエジャル戦は2月24日。〝ビッグバン〟の異名を誇る中谷が、破壊力抜群のパンチで世界戦に挑む。圧巻のKO劇に期待が高まる。
(2/13/2025)
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