Eugene’s LIVE TALK 野村 祐人 X 神田 瀧夢 演じることに情熱を燃やしたあの時代。 エネルギー、心、体、今も変わらない。(Weekly LALALA 776号掲載)

Eugene’s LIVE TALK

演じることに情熱を燃やしたあの時代。 エネルギー、心、体、今も変わらない。

野村 こうやってゆっくり話するの本当に久しぶりですよね。僕たちが初めて会ったのは、相当前でした。
神田 僕なんか20代前半でした。奈良橋陽子さん主宰のUPS ACADEMY(アップスアカデミー)で演技クラスを取って、祐人は隣のクラスで演技のワークショップを受けていて、それが出会いだったんですよね。
野村 僕は子どもの頃から演技を見るのは好きだったけれど、もともと演技自体にはあまり興味がなかったんです。そんな自分が14歳でオーディションを受けてデビューすることが決まって、そこから演技者として芝居というものに深く興味を持つようになった。それでUPSで演技クラスを受けていたんです。
神田 僕はUPSが初めて一般公募で生徒を募って入った二期目のメンバーでした。当時そこで学んでいた初期メンバーといったら、川平慈英さん、今井雅之さん、別所哲也さん、藤田朋子さんもいた!藤田さんはNHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』でヒロインを演じていたし、すごい人たちが集まる場所に来たんだなと思いました。それにみんな演じることや学ぶことに、すごい情熱を燃やしていたエネルギッシュな人たちばかりだった。
野村 みんな本当にアツかった!そのメンバーの中で、瀧夢さんていつも周りを笑わせるキャラクターだったのを覚えてるし、今でもそうだと思う。
神田 そう、常に笑わせてなんぼのものやって思っていますからね。ある時そのクラスで自己紹介する機会があって、これは目立つチャンスや!と思って、みんなの前でその時流行っていた少年隊『仮面舞踏会』を踊りながら1曲丸々歌ったんですよ。そしたら今井雅之さんが「おまえ面白いなあ」ってそこから仲良くなった。
野村 すごい想像できる!それは大爆笑間違いない(笑)。
瀧夢さんが役者としてスタートした初期の頃に、刑務所を舞台にした舞台作品がありましたが、あの作品は僕の中ですごく面白かったから、機会があったらやってみたいなと思っている作品なんです。
神田 あの作品は僕にとって初舞台。役者たち一人ひとりが作ったシーンをまとめて舞台にしようとみんなで作り上げた作品でした。刑務所の話だからみんな丸坊主。僕は、ジョン・レノンが好きな役で、ミュージシャンともめてなぐってけがを負わせ刑務所に入る役でした。
野村 刑務所の中の設定だから、舞台セットも何もなくて、あるのは椅子ひとつくらい。そんな中で芝居が繰り広げられる、それはもうリアリティが抜群の舞台だったのを覚えています。
神田 あの時代、僕も周りの役者もみんな食べていくのも大変で、それでもアルバイトしながら、とにかくやってやるぞ、いい作品を作ってやるぞ!っていうエネルギーが激しかったし、僕も祐人もいつもそこにいたよね。今もその時と、心も体もエネルギーもそのまま、何も変わっていないんです。
野村 それから時が過ぎて、ニュージーランド映画『Memory & Desire』 (1998)で瀧夢さんと共演して、ニュージーランドの撮影にも一緒に行きましたが、瀧夢さんのフットワークには驚きでした。その日の撮影が終わってみんなで夕食を食べに行こうかと思ったら、瀧夢さんがどこにもいなくて。そしたら、ニュージーランドにコメディストアがあってそこのステージに立ってスタンダップコメディをしていたという・・・。

演じることに情熱を燃やしたあの時代。 
エネルギー、心、体、今も変わらない。

神田 それとね、僕はマオリ族やマオリ文化にすごく興味を持っていて夜な夜なでかけて現地のマオリ研究会に行ったり、民族舞踊であるハカをマスターして、最後はクルーのみんなに披露した。それは忘れられない思い出になっています。
野村 あのニュージーランド作品の後、僕は映画『スリーピー・ヘッズ』や『大統領のクリスマスツリー』でたびたびニューヨークのロケに出かけたり、瀧夢さんは99年からニューヨークに拠点を移して、一緒に仕事する機会もなくて接点がなかったけれど、今またこうしてLAにいる。瀧夢さんがLAに活動拠点を移してからは10年くらいになりますか。
神田 LAに来てからの仕事では、ABC放送の『I Survived A Japanese Game Show』の司会者に抜擢されたこと、これは大きかったですね。この番組に出てからは、街のいろんなところで「本気(まじ)で、の人ですよね」って声をかけられるようになった。
野村 俳優というより司会者のイメージが強くなったっていうのはありますか?
神田 厳密にいえば、リアリティ番組の中で繰り広げられる日本のゲーム番組『本気(まじ)で』の司会者役を演じているわけであって、司会者ではないんです。あくまでも演じているんです。まぁ、それほどまでに世間にインパクトを与えたことは、役者冥利に尽きます。
野村 そんな瀧夢さんのホットな情報といえば、今秋より公開された連続ドラマ『マニアック』出演!ネットフリックス独占配信で、監督は新作『007』のキャリー・フクナガ、主演はアカデミー賞受賞のエマ・ストーン、そしてジョナ・ヒル。
神田 僕はゲストスターとしての出演で、ドクター・ムラモト役。目標もなく生きているアニー(エマ・ストーン)と、裕福だけど統合失調症に苦しむオーウェン(ジョナ・ヒル)が不調を治すため最先端の治療に魅せられ臨床試験プログラムに参加。そこで思わぬ様々な事態が巻き起こっていくというストーリーです。
野村 ネットフリックスの独占配信ということで、またまたワールドワイドに瀧夢さん扮するドクター・ムラモトがインパクトを与えそうな予感ですね。
神田 2018年は『マニアック』の話題が大きかったですけど、役者の仕事と併行して、毎週サンタモニカで殺陣クラスと演技のインプロクラスを開催しています。殺陣はニューヨーク時代から15年間指導しています。殺陣のクラスを通して、これからも日本人の魂を熱く伝えていきたい。
野村 そういえば・・・瀧夢さん彼女募集中ですよね?
神田 なんでここでそんなこと言うねん!? 当たってるけど(笑)。

■野村 祐人
1972年生まれ 87年俳優デビュー。映画「800 Two Lap Runners」(94)でキネマ旬報,スポニチグランプリ新人男優賞などを受賞し、以降は映画やテレビドラマなどで活躍。映画「壬生義士伝」(03)、「蒼き狼」(07)  、テレビドラマ「きらきらひかる」「鉄道捜査官シリーズ」など。また製作の分野にも進出し、日本映画「TAJOMARU」(09)、「笑う警官」(09)、「SURELY SOMEDAY」(10)、「手をつないでかえろうよ」(17)、ハリウッド映画「Emperor」(13)のプロデュースを手掛けている。
■神田 瀧夢
大阪府出身。俳優、コメディアン、殺陣指導者。1999年よりアメリカに活動舞台を移して映画やテレビなどに出演しながら、ハリウッドのコメディストアでスタンドアップコメディも行う。米国ABC放送のリアリティ番組『I Survived A Japanese Game Show』の司会者に抜擢、世界約160ヶ国で放送。2018年秋公開の連続ドラマ『マニアック』にドクター・ムラモト役でゲスト出演。毎週サンタモニカで殺陣クラスと演技のインプロクラスを主宰している。 クラス申込み・問合せはromesamurai@gmail.com
詳細Rome Kanda’s Samurai Class(フェイスブック)


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