<連載コラム>父から受け継いだ野球愛(2)(Weekly LALALA 752号掲載)


MLBPA公認代理人、KDN Management INC. クライアント・サービス・ディレクター
ショーン・イノウエ さん


父から受け継いだ野球愛(2)


父から受け継いだ野球愛(2)
NPB(日本プロ野球)とKBO(韓国プロ野球)でプレーする米国、南米、台湾の選手などの代理人として活動するショーン・イノウエさん(右手前)。デビッド・ブキャナン(左から2人目、ヤクルトスワローズ)、ダリン・ラフ(左、サムソンライオンズ)もイノウエさんのクライアントだ。

 スポーツマネジメントを学び、NBAロサンゼルス・クリッパーズではインターンを経てエンターテインメントフロアマネジャーとして勤務したイノウエさん。その後、KDN Management INC.に入社し、愛する野球の世界に足を踏み入れた。「仕事で最も困難な点は、NPBとKBOのチームにふさわしい選手を見つけること」だという。シーズン中は米国マイナーリーグの試合に足を運び、日本や韓国のプロ野球チームが興味を持ちそうな選手のスカウティングをしている。日本では各チームの登録外国人選手枠は4、韓国では3と限られているため、チームは契約する選手について非常に細かく神経質に選定するようになり、契約市場の競争力も必然的に高くなる。そんな中、各選手とは日本および韓国でのキャリアを通して関わることになることから、関係は非常に近くなるため、最大のやりがいは「クライアントの成功を見ること」だ。情熱を持っている分野で仕事ができることに、常に感謝の気持ちも忘れない。
 イノウエさんはMLBを「世界最高レベルで世界でも才能ある選手たちがプレーするリーグ」としながらも、日本のプロ野球についても「非常にハイレベルなリーグで、強豪チームはメジャーリーグのチームと競合できると信じています」と高く評価している。「日本の野球スタイルは米国とはかなり違う。日本のチームは足、バント、犠打を使う〝スモールベースボール〟により焦点を置く傾向にあります。投手もコントロールを重要視し、ストライクゾーンのどこにでも思いのままに投げられる」と分析し、5年目の今も「まだまだ学ぶことがたくさんあります」と意欲的だ。一人ひとりのクライアントは、性格も違えばさまざまなコミュニケーションのスタイルに対する反応も違う。彼らとどうすれば効果的にコミュニケーションを取れるかを完全に理解することがとても重要だと、これまでの経験を通して学んだ。それを活かして、いつの日かMLBのスター選手の代理人になることを目標に、野球への情熱を「いつか自分の子どもと分かち合いたい」と願っている。

■Shaun Inouye
MLBPA(Major League Baseball Players Association、メジャーリーグベースボール選手会)公認野球代理人。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校でスポーツマネジメントを学びMBAを取得後、NBAロサンゼルス・クリッパーズでインターン、エンターテインメントフロアマネジャーとして働き、5年前にKDN Management INC.に入社。現在はNPB(日本プロ野球)とKBO(韓国プロ野球)でプレーする米国、南米、台湾の選手などの代理人として活動する。現役で活躍する主なクライアントは東京ヤクルトスワローズのデビッド・ブキャナン、北海道日本ハムファイターズのブランドン・レアードなど。

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