<連載コラム>日米の架け橋目指して(2)(Weekly LALALA 762号掲載)


LAドジャース広報部マネジャー
杉浦 大輔 さん


日米の架け橋目指して(2)


<連載コラム>日米の架け橋目指して(2)
「一番影響を受けていて、彼がいなかったらここまで来られなかった。感謝しかない」という前田投手(左)と。日本語を生かして日米の架け橋となるのが目標

 LAドジャース広報部マネジャーの杉浦さんの主な職務は、メディアの対応をはじめ、その内容は多岐にわたる。試合があればゲームノートというメディア用の試合プレビューを毎日書き、テレビやプレスに配信。インタビューのリクエストがあれば選手と相談し、選手・コーチ・メディアの間に入りコーディネートをする。プレスリリースを書くのも仕事の一つ。他の部署のイベントなどのリリースも書く。選手が必要なイベントであれば選手と相談し、調整する。内部とメディアのコミュニケーションを担うポジションだ。「ずっとやりたかった仕事ですし、選手にとって頼れる存在になりたい。選手は野球だけではなく他にもやらなければならないことがある。そこで、メディア対応やコミュニティにおいて、自分がどれだけ選手をサポートできるかが大切になってきます」。
 この仕事を始めてからは考え方が変わったという。「アスリートっていう職業は特別。そういう人たちと会話をし、彼らがどう考えているかを考慮しないといけない。メンタルがすごく変わりましたね。前田投手には一番影響を受けています。彼がいなかったらここまで来られなかった。ドジャースに来てくれて本当にありがとうですね。感謝しかないです」。MLBの球団広報部で働くことにあこがれる人は多いが、「僕はすごいラッキー。ドジャースも小さいころから客席で見ていて、一度は一緒に仕事がしたいという夢があってそれがかなったのはすごい」と素直に喜ぶ。さらに昨年のWBCでは、メジャーリーグの広報アシスタントとして東京へ。通訳やMLBネットワークのアシスタントとして活躍した。「トーナメント式なので気持ちの入り方が違いましたね。国と国が戦うトーナメントは面白い。日本人の血が流れているので、日本を応援していましたね」と充実の体験を振り返る。
 レギュラーシーズン162試合では、チームの勝敗や選手のけがなど毎日何が起こるかわからない。日々が新鮮で刺激的だと言いながらも、「81試合移動なので、心身疲れることはある。ポジティブじゃないとこの仕事はやっていけない」と冷静に分析する。そんな中で、デーブ・ロバーツ監督には大きな敬意を抱く。アップダウンが激しい仕事にもかかわらず毎日笑顔で人と接するロバーツ監督は、常にポジティブ。「ああいう人になりたいという思いがあります」。前向きな姿勢を忘れず、選手をしっかりとサポートしていきたい。そんな気持ちで目指すのは日米の架け橋となる存在だ。

■Daisuke Sugiura
ロサンゼルス生まれロサンゼルス育ちのLAっ子で子どものころからドジャースファン。父の影響でスポーツ好きになり、5歳でバスケットボールを始めると高校卒業までプレーした。身体が小さかったことやけがの不運もあり、選手をサポートする側になりたいと思うようになり、ニューヨークの大学へ進学した。大学ではスポーツマネジメントを専攻し、在学中にLAドジャース広報部にてインターンシップを経験。これがきっかけとなり、LAドジャース広報部に正式に就職した。

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