映画「日日是好日」  黒木 華(Weekly LALALA 767号掲載)

 映画「日日是好日」
 黒木 華

映画「日日是好日」  黒木 華
「自分を重ねて見てもらえる映画だと思う」と話す黒木華=東京・六本木

「現場も朗らかに」

 今秋は「散り椿」「億男」「ビブリア古書堂の事件手帖」など映画の出演作が目白押しだ。作品のテイストは異なるが、「こだわりはない。いろいろやらせてもらって、そこを自由に行き来すべきだと思っている」と女優の黒木華はほほ笑む。映画「日日是好日」(大森立嗣監督)では茶道の魅力に引かれる女性を演じ、ささいな日常から生まれるさまざまなドラマを体現する。
 母親の勧めでいとこの美智子(多部未華子)と共にお茶を習うことになった大学生の典子(黒木)は武田先生(樹木希林)の指導の下、徐々にその奥深い世界にのめり込む。原作は森下典子の自伝エッセー。「さよなら渓谷」などエッジの利いた作風で知られる大森監督の新境地で、「立嗣さんがお茶の映画をどう撮るのかがすごく楽しみだった」と黒木。
 これまで茶道に縁がなく「格式の高いイメージがあった」。しかし、実際にその世界に触れ、「見た目もきれいだし、その美しさにもそれぞれ意味がある。普段私がやっている『型のない演劇』とは違い、決まった形を何度も鍛錬することで自分の気持ちが整理されていくのも面白かった」と言う。
 先日他界した先生役の樹木とは初共演だった。「他の俳優さんから『学ぶことがいっぱいある』と言われていたが、女優さんとしても人間としてもすごく格好の良い方だった。そのお人柄のおかげで現場も朗らかでした」と振り返る。
 今作では樹木のベテランならではの味のある演技も見ものだが、現在28歳の黒木が目指すのも樹木のような「格好良い大人」だという。
「今はできるだけむちゃをしながら失敗して、プライベートでも人生の経験をちゃんと積みたい。そのためにもいろんなことに挑戦したい」

「日々是好日」の黒木華(左)と樹木希林

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