墨と水の奏でる濃淡の美しさ、 味わい深さを感じてほしい(Weekly LALALA 728号掲載)

■美千代カークパトリック(ミチヨ カークパトリック)
サンディエゴ郡 Adjunct Professor

活動内容:2000年以降、SDSUおよびSDのコミュニティカレッジ4校でファインアート、デザインを多くのクラスで指導のほか、2015年以降はパウエーアダルトスクールでも教えている。
2/1から「無料の墨絵のクラス」を開講する。毎週木曜日の午後12時半~午後3時、18週間のクラス。場所:セラメサカーニーメサ図書館(9005 Aero Dr. San Diego CA 92123)
講師:美千代カークパトリック

iloveramona@yahoo.com
858-204-9810

墨と水の奏でる濃淡の美しさ、 味わい深さを感じてほしい


美千代 カークパトリック
サンディエゴ郡 Adjunct Professor


 日本には鎌倉時代に禅とともに伝わった墨絵。「水墨画は奥の深いもので、心を鎮めて、墨を摺り、筆に墨をとり、墨色を作り、紙に向かい、自分の中にある『こころ』を、墨の濃淡と運筆で自分なりに表現する。その目標は単に写実し、綺麗に描くことではありません。まったくの初心者でも長い間描いている人でも、同じように楽しむことができると信じています」。墨絵の魅力を語るのは、サンディエゴ在住の美千代カークパトリックさん。水墨画家・講師として地元のアメリカの人々に長年墨絵を伝えてきた。
「亡祖父が水墨画家で、寺に寄贈されたものや遺作が数多くありました。祖父に会うことはなかったけれど、作品が彼という人物を物語っているようで感銘を受けました」。小さい頃から書道を学び、筆や墨に触れて育ったため、画も自然に描くようになった。墨絵に魅せられて長いときを経たが、その感動は衰えることはない。「墨色の濃淡、にじみやかすれの偶然性にはいつも感動させられます」。そんな墨絵への思いとともに、筆の運びに精神を集中させる。常に心を「無」にして紙に向き合うことを心がけているという。
 美千代さんが来る2月、コミュニティカレッジ主催の無料の墨絵クラスをシニアや主婦、リタイアした人々に向けて開講。墨絵の基礎である墨の濃淡の作り方や運筆、具象の様々な表現の仕方など幅広く指導する。「学ぶ目標は、自分の『こころ』の表現。初心者の方も経験者の方もいっしょに楽しめるクラスを創ってゆきたいと考えています」。

墨絵の白黒の濃淡を学ぶ上で大切な、明度の段階の表現の手順を生徒たちに説明する 美千代カークパトリックさん。
「墨色の濃淡、にじみやかすれの偶然性にはいつも感動させられます」
SDSUの大学院でマスターを取得後、コミュニティカレッジで学生たちに墨絵をドローイングの一環として指導してきた。
2月より開講の無料の墨絵クラスでは、墨絵の基礎から表現の仕方まで幅広く指導。問合せは電話・Eメールで美千代さんまで。