刀で学ぶ日本 歴史や文化伝える 南加刀剣会の勉強会(Weekly LALALA 789号掲載)

刀で学ぶ日本 歴史や文化伝える 南加刀剣会の勉強会
毎月行われる南加刀剣会(www.nankatokenkai.org/)の勉強会では、幅広い年齢層のメンバーが集まり日本刀を通じて日本の歴史や文化について学んでいる
講師のマイク・ヤマサキさんが刃紋から読み取れる情報などについてレクチャー
参加者たちは真剣な眼差しでヤマサキさんの話に聞き入る


  毎月第2金曜日、ガーデナで開かれるある勉強会にさまざまな年齢層の人たちが集う。彼らは南加刀剣会(NTK)のメンバーで、日本刀の愛好者たちだ。複数の高価な刀や目貫などが展示され、各々がそれを手に取りじっくりと鑑賞する。意見を交わしたり情報を交換したりと、共通の関心を持つ人たちの交流の場となっている。
NTKは、もともとは日系一世の世代が1930年代にここロサンゼルスで刀剣クラブを発足されたのが始まりだった。その集まりが後にNTHK(日本刀剣保存協会)と合併し、南加刀剣会になった。現在のメンバーは約70名ほどだという。NTKの目的は、教育を受けた講師による勉強会を通して、芸術品としての日本刀の文化的意識を高めること。勉強会の参加者は、題目や講師によっても変わってくるが平均的に15~20名ほど。下は13歳から上は92歳までと、その年齢層はかなり幅広い。
 講師を務めるマイク・ヤマサキさんは、カリフォルニアでは唯一の日本刀の目利き師。日本刀および古美術品を取り扱う『鉄元堂』を営む日系三世で、刀剣博物館米国支部長でもある。第二次世界大戦後、日本刀はGHQによって武器とみなされ、軍刀だけでなく美術品である刀も没収された。その後、進駐軍の兵士たちによって100万本以上の刀が日本国外へ持ち去られ、ここ米国にもたくさんの日本刀が存在する。ヤマサキさんはそういった刀の鑑定や売買のほか、刀や鎧兜について教えることによって、若い世代へ和の精神、知識、文化や歴史を伝えるための活動も積極的に行っている。
 「日本刀または〝Katana〟は、世界中で最もよく知られる刀剣です。西洋には常にその希少品やサムライおよび刀に興味を持つ人たちが大勢いて、それは現代でも変わっていません」とヤマサキさん。「刀について学ぶということは、日本の文化や歴史を学ぶということでもある」。勉強会の参加者は男性がほとんどだが、日本好きの米国人女性がやってくることもある。日本の刀文化を存続させ歴史や文化を次世代に伝える活動は、米国でも日系人の方々によってしっかりと根付いている。


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