令和幕開け 天皇陛下退位「国民に感謝」 皇太子さま即位(Weekly LALALA 793号掲載)

令和幕開け 天皇陛下退位「国民に感謝」 皇太子さま即位

「退位礼正殿の儀」でお言葉を述べられる天皇陛下=4月30日午後5時7分、皇居・宮殿「松の間」

 天皇陛下は4月30日、退位された。皇太子徳仁(なるひと)親王殿下が1日午前0時に新天皇に即位し、元号が平成から令和に改まった。陛下は30日午後5時から、国民に広く退位を知らせる儀式「退位礼正殿の儀」に臨み、30年余りの在位について「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と最後のお言葉を述べられた。
 儀式は皇居・宮殿「松の間」で、憲法が規定する国事行為として実施。陛下は「天皇としての務めを終えることになりました」と冒頭に述べ、「天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした」と振り返った。
 お言葉に先立ち、安倍晋三首相が国民代表の辞を述べ、皇室典範特例法に基づき陛下が退位することを説明。自然災害の際に現地を訪れ、被災者らを励ましてこられた姿に触れた上で、「いかなる時も国民と苦楽を共にされた天皇陛下のみ心に思いを致し、深い敬愛と感謝の念をいま一度新たにする」と謝意を伝えた。
 成年皇族方のほか、政府、国会、裁判所、地方自治体の要人ら約300人が参列した。
 陛下は85歳。2016年8月のビデオメッセージで高齢を理由に退位の意向をにじませた。政府の有識者会議や与野党の意見を踏まえ、陛下一代に限り退位を認める特例法が成立した。天皇退位は、江戸時代後期の光格天皇以来202年ぶり。
 新天皇は宮内庁の記録によると126代目。現行憲法が定める象徴天皇としては3代目となる。
 元号を令和に改める政令は1日に施行。248番目の元号として、政府が4月1日に決定した。典拠は現存する日本最古の歌集「万葉集」で、日本で記された国書に由来する元号は初めて。
 代替わりに伴い、皇太子妃の雅子さまが新皇后となった。皇位継承順位は、皇嗣になった秋篠宮さまが1位、秋篠宮さま長男の悠仁さまが2位。天皇、皇后両陛下は上皇、上皇后となった。

◇新天皇陛下略歴
 60年2月23日、当時皇太子だった天皇陛下の長男として誕生。お名前は徳仁(なるひと)。称号は浩宮(ひろのみや)。学習院初等科から中・高等科を経て、78年に学習院大文学部史学科に進学。83年6月から英オックスフォード大マートンカレッジに約2年間留学。帰国後の88年3月に学習院大大学院博士前期課程を修了した。
 満20歳を迎えた80年2月に成年式。89年1月7日、昭和天皇の逝去に伴って皇太子となり、立太子の礼は31歳の誕生日を迎えた91年2月に行った。外交官だった雅子さまとは86年に知り合い、93年6月に結婚の儀。01年12月1日に長女愛子さまが誕生した。お印は梓(あずさ)。

◇新皇后さま略歴
 お名前は雅子(まさこ)。63年12月9日、外交官の小和田恒氏の長女として誕生。モスクワやニューヨークで生活し、71年帰国。私立田園調布雙葉小・中学を経て、同高校1年だった79年、父の転勤で米マサチューセッツ州の高校に編入。85年にハーバード大経済学部を卒業した。
 87年に学士入学していた東大法学部を中退し、外務省入り。88~90年、英オックスフォード大大学院に研修留学。93年1月、当時皇太子だった新天皇陛下との婚約に伴い退職し、同年6月に結婚した。お印はハマナス。

「退位礼当日賢所大前の儀」を終えられた天皇陛下 =4月30日午前10時11分、皇居・賢所

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