人間の心にも体にも、そして 地球環境にも優しい菜食料理(Weekly LALALA 719号掲載)

■中尾 昭 (なかお あきら)
VegiLicious オーナーシェフ

組織DATA:VegiLicious
創立/ 2013年
営業内容/ビーガン(純粋菜食料理)の店。動物性食物を一切使わずに調理し提供している。材料はほぼ全てオーガニックを用いて調理も店の厨房で行うことを徹底している。
VegiLicious(Organic & Vegan)
16821 Algonquin St., Ste 103 Huntington Beach, CA 92649(Trader Joe’sと同じモール)
(714)377-3928(火曜定休)
vegilicious-us.com


人間の心にも体にも、そして
地球環境にも優しい菜食料理


中尾 昭
VegiLicious オーナーシェフ


 今年開店して5年目になるビーガンの店ベジリシャスのオーナシェフである中尾昭さん。菜食主義と聞くとサラダが主体と思ってしまうが、そんなことはなく、「一番出るのはカレー、ラーメン、焼肉ボウルですね」というから面白い。そしてこれらが全て動物性食物を一切使わずに作られているのだという。「昔は私も肉を食べていましたが、肉食の弊害を知り、また地球環境にも良くないとわかりビーガン(純粋菜食人)になったんです。ただその時肉食を提供するレストランに勤めていて、そこに罪悪感を感じ、自分でビーガンの店を始めようと決意したんです。美味しい菜食料理を知ってもらい、多くの皆さんに健康に、そして幸せになっていただきたいと頑張っています」
 中尾さんによると、現代社会での肉食は自然の摂理に反していて、肉骨粉を含んだような配合飼料を食べ、狭い厩舎の中でストレスにまみれ、恐怖のうちに屠殺される動物の肉は人間にとってよろしくないという。「また、ヒトの歯の構造は32本ですが、この中で肉を切り裂く犬歯は4本しかなく、それも退化していて、他の28本の歯は草食用なんです。顎も獲物を咥えるようにはできていません」。胃酸の濃度も肉食動物の20分の1で、特に日本人は腸が草食用として長いという。「菜食だからと言って青臭いものばかり食べる必要はないんです。こんなに美味しいものがあるということを、多くの皆さんに知っていただきたいですね」。そのために1日15時間も店で調理や準備に励んでいるという中尾さん。一度訪れてみる価値がありそうだ。

大阪出身で渡米11年目の中尾昭さん。自身がオーナーシェフの「VegiLicious」では、一切の添加物を使用せず、低脂肪・低塩分・低砂糖のレシピにおいて、オーガニック野菜、無添加のスープ、カレーを中心に大豆から作った肉と同じような味・食感をもつ代替肉の料理も主要たんぱく源としてメニューに加えている。「一番人気はカレー、ラーメン、焼肉丼ですね」
人の体も草食用にできているという中尾さん。「肉は腐敗が早く長く腸に留まると有毒ガスが発生して大腸ガンになりやすいので、肉食動物と比べ長い腸をもつ人間には適していないのです」。しかしビーガンでも、こんな体型を維持できるのだから素晴らしい。
奥様の亜津子さんとともに、ビーガンの素晴らしさを美味しさとともに提供している。「店名の由来は、人間の心にも体にも、そして地球の環境にも、極めてクリーンな植物から採取した食べ物を美味しくありがたくいただくという意味が込められています」