ロサンゼルスで暮らす人々
「人々のライフスタイルに溶けこむサウンド作り」
Alice M
ロサンゼルスで暮らす人々 シンガー ソングライター

カリフォルニアの太陽や海、爽やかな風・・・ハウスミュージックをベースに、清々しいイメージやリラックス感をもたらすサウンドたち。プロデューサー、DJとして活動するAlice Mさんがアップする曲が彼女のYouTubeチャンネルやSoundCloudにラインアップされている。
「昨年まではクラブDJとして、ハリウッドやダウンタウン、オレンジカウンティのクラブでプレイしていましたが、今は曲を作ることに専念しています」と話すAliceさんは、仕事ツールをターンテーブルから音楽ソフトウェアに変えてサウンド作りに向かう日々を過ごす。
3歳でピアノを弾き始め、父はギタリスト、母はフルート奏者という家庭で音楽に囲まれて育った。「歌が好きで、小さい頃からシンガーソングライターになりたいという夢がありました。ティーンネイジャーの頃にはオーディションに受かって芸能事務所に入ったものの、モデルの仕事ばかりで歌の仕事なんて全然なかった。それでもピアノだけは弾き続けて、自分で曲を書いて弾いていました」。大学生になると、ファッション業界への興味が生まれ、雑誌の読者モデルやショップのマネージャーとして仕事することが楽しくて仕方がなかったという。
「その頃、ファッションイベントでクラブに行くようになったんです。そこで私が釘付けになったのがDJたちのパフォーマンス。彼らが奏でる音楽が、フロアにいる人たちと空間をマッチさせて居心地のいい時間を作り出していることに感動したんです」
2009年には本格的にクラブDJとして活動をスタート。多数のクラブイベントへの出演のほか、六本木のクラブのレジデントDJとして毎日レギュラーで登場した。そんな彼女が大きく影響を受けたのが、クラブイベントで訪れたラスベガスのクラブシーンだった。「クラブの大きさ、出演するアーティストまで度肝を抜くレベル。世界的なDJやシンガー、ラッパーがどこのナイトクラブでも毎晩のように登場しています。それに圧倒されると同時に、今の自分に満足していてはいけない、音楽クリエイターとしての自分を構築していかないと世界は広がらないと思いました」
渡米後はUCLAのエクステンションで音楽プロデュースを学び、音楽の基礎からソフトウェアを使用しての曲作りまでを学んだ。「ナイトクラブは、雰囲気やお酒を楽しんだり、ダンスをしたり、息抜きしたりという場所。音楽に集中して耳を傾けている人はほとんどいないものです。私はフロアの人たちの心に残る音楽や、心を穏やかにできる音楽を作って、普段の生活でも心地良く聴いてもらえるようなサウンド作りをしたい。DJって夜のイメージが先行しますが、私の生活自体は朝から海で走ったりと真逆なんです。そんなLAでの生活スタイルをうまく自分の作る音楽に写しこむことができるんじゃないかって信じています」。
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