ラスベガスの長寿公演、「トーナメント・オブ・キングス」(Weekly LALALA 747号掲載)

ラスベガスの長寿公演、 「トーナメント・オブ・キングス」
●ラスベガスのエクスカリバー・ホテルで公演中の「トーナメント・オブ・キングス」は、28年を誇る長寿ショー。開演時間/水、木、土、日=6:00pm〜、8:30pm〜。月、金=6:00pm〜。料金=$55.95〜(税、サービス料別。3歳以下は無料)。

ラスベガスの長寿公演、
「トーナメント・オブ・キングス」

著者: 柳田由紀子
1963年東京生れ。早大卒後、新潮社入社。98年スタンフォード大他に学ぶ。01年渡米、LA在住。著書『二世兵士激戦の記録』(新潮新書)、『アメリカン・スーパー・ダイエット』(文藝春秋)、訳書『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』(集英社Int’l)他。ブログ=www.yukikoyanagida.com。趣味=大相撲、温泉、料理、都はるみ。
●ショーの後半には、悪玉「炎の魔王」も登場。ファイアーやスモークなど迫力の舞台効果が繰り広げらえる。
●演者たちは、頻繁に客席に向かって馬上合戦の応援を促す。観客も否応なしに興奮、熱がこもる。

夏休みのファミリーに

 まもなく夏休み。家族でラスベガス旅行を計画中の読者も多いだろう。そんなファミリーにぴったりのショーを紹介したい。1990年の初演から今年で28年目を迎えた、ラスベガスを代表する長寿プログラム、「トーナメント・オブ・キングス」だ。
 ショーが演じられるのは、ラスベガスの中心、ストリップに面したエクスカリバー・ホテル&カジノ。ここは、ヨーロッパの城郭を模したホテルで、コンセプトは「トーナメント〜」同様、中世の騎士道である。
「トーナメント〜」(全約75分)の原典は、中世の伝説、ファンタジー、『アーサー王物語』。ショーは、ブリテン王、アーサーが、王子、クリストファーの帰還を祝う宴席から始まる。招かれた客人は、フランス、ロシア、ハンガリー、ノルウェーなど、ヨーロッパの統治者(騎士)たち。アーサー王と騎士たちは晩餐を楽しむとともに、勇敢を競う馬上槍合戦を展開する。

馬30頭の迫力!

「トーナメント〜」の会場は、ホテル内の巨大アリーナ(客席=925)で、舞台となる楕円形の馬場を取り囲む形で客席が設けられている。
 本ショーの特徴のひとつは、観客参加型ということ。観客は、案内係によってそれぞれの騎士が属する国旗の下に着席、その国の騎士を応援する仕組みだ。  登場するのは、約30名の演者と、実に30頭もの馬! 屋内とは思えない速度で駆ける馬の疾走感、客席ギリギリの地点で披露される華麗な馬術、松明や爆竹、スモークを多用した演出効果‥‥舞台は迫力に満ち、ショーの後半、アーサー王国を乗っ取ろうとする「炎の魔王」と、それを阻止せんとする騎士たちが戦う場面では、子どもはもとより大人までがジョッキ片手に大興奮、ヤンヤの喝采を送る。

 騎士道版大河ドラマ、スター・ウォーズやグラディエーターを足して割ったような内容だから男子向けといえようが、上半身裸の男優たちの肉体美は女子にもご利益かも(笑)。
 なお、「トーナメント〜」は、かつてはラスベガスの主流だったディナーショー形式を今も踏襲する数少ないプログラム。チケット代には、スープ、メイン、デザート、ソフトドリンクが含まれており、これで〆て55・95ドルから(アルコールは別料金)。料理も案外イケる味で、「さすがはラスベガス!」を実感できるショーなのである。
(*「トーナメント〜」は、全米数カ所で開催中の「メディーバル・タイムス」と類似するコンセプトながら、無関係のショーです。)

●エクスカリバーは、1990年にオープンした中世をテーマにしたホテル&カジノ。ストリップに面している。
●ディナーのメインは若鶏の丸焼き。騎士道精神を盛り上げるために、フォークなどは使わず手で食べる。
●騎士の宴席を彩るダンサーたち。華やかな舞いにはミュージカルの要素もあり、見る者を飽きさせない。


●Excalibur Hotel & Casino/ 3850 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89109/ Tel.702-597-7600
www.excalibur.com 


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