カリフォルニアが「大麻解禁」で知っておきたいこと(Weekly LALALA 728号掲載)

●今年からカリフォルニア州では、医療用に加えて嗜好用の大麻も“合法で”入手できるようになった。写真は乾燥大麻。ショップでは、大麻を嗅いだり拡大鏡で確認したりできる。ちなみに、大麻はスカンクの匂いがします。

カリフォルニアが「大麻解禁」
で知っておきたいこと

著者: 柳田由紀子 1963年東京生れ。早大卒後、新潮社入社。98年スタンフォード大他に学ぶ。01年渡米、LA在住。著書に、『二世兵士激戦の記録』(新潮新書)、『アメリカン・スーパー・ダイエット』(文藝春秋)、訳書に『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』(集英社Int’l)他。趣味=大相撲、温泉、料理、都はるみ。ブログ=www.yukikoyanagida.com
●サンタアナ市の大麻ショップ「420 Central」は、イベント会場のような外観。
●左の店内。従来の「大麻=アウトロー」のイメージではなく、健康志向を押し出している。
●大麻を育てたい人用のガイドブック「What’s Wrong with My Marijuana Plant?」。元ハワイ大学教授が著したマジメな本。

  医療用に続き嗜好用も
 新年の幕開けと同時に、カリフォルニア州で大麻が解禁された。大麻には、「医療用」と「嗜好用」の2種類がある。同州では従来から医療用は合法だったが、そこに嗜好用も加えられた格好だ。これで、米国では、同州やコロラド州を含む8州とワシントンDCで大麻が解禁されたことになる。
 ところで、ひと口に解禁といっても実際には仔細な法律が存在する。著者としては、読者に大麻を勧める意向はないが、知らないと逮捕なんてことにもなりかねないので、ここに注意事項をまとめておきたい。

買えるのは21歳以上
 まず、入手の際は州政府のライセンスを受けた大麻ショップを訪れること。とはいえ、〝意外にも〟こうした店は限られている。というのも、州政府は各市に出店の判断を委ねているが、〝実は〟、アナハイム市、フレズノ市他、州内で6割もの市が嗜好用大麻店を認可していないからだ。入店時は、店頭でライセンス表示を確認しよう。
 以下、主な法律を記す。
①入店、購入できるのは21歳以上。要・身分証明書。②一度に購入、所持できるのは1オンス(約28・5g)まで。栽培用は6鉢まで。③21歳未満に譲渡、転売しない。④車内で吸引、服用しない。大麻の影響下で運転しない。運搬時は、未開封のままトランクにしまう。⑤他州に持ち込まない。⑥公園、道などの公共の場や、ショップやバーで吸引、服用しない。⑦自宅での吸引・服用はOKだが、アパートの場合は家主の許可が必要。⑧栽培する際は、外部から見えたり手が届かない場所ですること。
 この他、血液検査で大麻が陽性反応した場合、雇用主は従業員を解雇できること、金融機関が大麻業界との取引を敬遠しているので、ショップでは基本的に現金取引であることにも留意しよう。
 そして最後に、連邦法では大麻が今も違法であることを忘れずに。オバマ政権は、大麻に関して州法を優先する政策を採ったが、この1月4日に、セッションズ司法長官がこれを再考すると宣言したばかり。今後は、連邦政府の動向に注意を払う必要がありそうだ。

●ポピュラーなタバコ形態の大麻(ジョイントと呼ばれる)と、品種や成分を記したパッケージ。ロサンゼルス周辺では1本10ドル前後×約30%(州税+市税+消費税)。

法律の詳細=http://vig.cdn.sos.ca.gov/2016/general/en/pdf/prop64-title-summ-analysis.pdf