「役を生きる」を実感  映画「レディ in ホワイト」主演  吉本 実憂(Weekly LALALA 771号掲載)

 映画「レディ in ホワイト」主演
 吉本 実憂


「役を生きる」を実感  映画「レディ in ホワイト」主演  吉本 実憂
彩花が同僚だったら「最初は嫌いで、徐々に不思議な子だと思いだし、話し掛けてみるとぶった切られて、恐怖を感じちゃうかも」と笑う吉本実憂=東京都渋谷区のスタジオ

「役を生きる」を実感

 「名古屋のGDP(国内総生産)を私が引き上げる」「私が白と言えば黒いものも白くなる」。映画「レディ in ホワイト」で主人公、如月彩花が会社でぶちまける独善的な言葉は、周囲を戸惑わせる一方で、どこか心地いい。彩花役の女優、吉本実憂は「会社でストレスがたまった人に、少しでもスカッとしていただければ」と語る。
 彩花は名古屋にある大手メーカーの新人。わがままいっぱいに育った「名古屋嬢」で自信満々かつ傍若無人な性格だが、その上司が絵に描いたようなパワハラ男だった。2人のバトルは会社を巻き込む大騒動となる。  吉本は、彩花を「無神経だけど、誰にも態度を変えない正直な女の子」と捉えたが、「感覚でしか演じられない役なので、なかなか彩花になり切れなかった」と振り返る。しかし、「大塚祐吉監督が『この作品がうまくいけば君のおかげ、文句言われたら俺のせい』と言ってくれて、開き直れた」。
 一度開き直ったら、彩花がふっと自分の中に降りてきて、「これが役の人生を生きるということか」と実感できた。3年前に出演した映画「罪の余白」でもコンビを組んだ大塚監督は「前より芝居うまくなったね」と言ってくれたという。
 2012年に全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞して芸能界入り。テレビドラマや映画で主演を幾つもこなしたが、今も撮影前の日は眠れない。「作品一つで人を笑顔にもできるけど、人を傷つけることもできる。その責任とか考えてしまう」
 故郷の北九州市では小倉祇園太鼓の打ち手を務め、「マイばち」も持っている。「東京に来たての時はストレス発散のため『エア太鼓』をよくやってたけど、最近はやってないな」。それも成長の証しかもしれない。


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