「多文化環境で生きるグローバル人材」を育成(Weekly LALALA 721号掲載)

ららら トピック ロサンゼルス補習授業校 あさひ学園

高等部ではもっとも重要な行事に弁論大会がある。 「高等部の生徒が、社会や生活に関することについて本校で培った知識技能・情報収集力を生かしながら、本人の選んだテーマについて考察し、まとめたことを大勢の聴衆の前で堂々と主張していく大会です。力強い弁論で、聴く側も感動し、考えさせられることが多々あります。在籍保護者だけでなく来賓にも大好評です」(日下部仁氏)

「多文化環境で生きるグローバル人材」を育成


1969年に設立された『ロサンゼルス補習授業校あさひ学園』。文部科学省から人的支援を、そして外務省からは経済的支援を受けている在外教育施設だ。今回は、高等部について日下部仁 理事長に話を聞いた。


 ロサンゼルス補習授業校あさひ学園の高等部では、小学部中学部で培った知識と学力を基礎として、国際社会に生きる高校生の能力を更に高める指導を目指している。
 「教育課程は、高等部1年では、国語Ⅰ・小論文・数学Ⅰ・Aおよび日本史(現代史)を学び、2年では、国語Ⅱ・論文・数学Ⅱおよび政治経済を学びます。現地高校での活動と本校高等部との両立を図れるように、前期・後期の2期で、2年修了制としています」。特色ある教育としては、国語(国語表現、実用国語)・論文指導など、表現力の指導を重視している。「また、多文化環境の中で暮らす日本人としてのアイデンティティの育成のため、日本の現代史および政治経済を学ぶことで、世界の中での日本の位置づけをも習得できます」

高等部1年の数学授業
運動会での高等部応援団
高等部2年の国語授業

 同校の高等部で学習することには、多くの利点がある。特化した国語科集中課程により、一般でも帰国子女枠でも日本の大学への入試の論文記述がしっかりと書けるようになる。数学においては現地高校でのAlgebraやGeometryで大変有利な成績を残せるようだ。

あさひ学園理事長
日下部仁 氏

 「米国大学進学に際しては、『Special talent』等と特記し、グローバルな人材であることをアピールすることができます。補習校での中学3年間や塾では記載することのできない特別な単位・才能と認められます。さらには、高等部に在籍しながら、現地高校で必要な社会活動単位(ボランティア活動)を認めるシステムも整っています。中学部卒業後も日本語での学習を続けていく意義は大きく、生徒本人にとって、卒業後の可能性を大きく切り拓くことができる学部といえます」
 同校高等部卒業生の多くは米国内大学へ進学するが、日本の有名で難関大学への進学も少なくない。その後の彼らの活躍は、日米での活躍だけでなくグローバルに活躍の場を広げ、個人の特性を生かして人生を謳歌している。「ロサンゼルス・オレンジ郡地域では、日本語による補習校や学習塾が多数あります。しかしながら、高等教育を実施している学校は大変少なく本校あさひ学園のみと自負しています。本校中学部の卒業生だけでなく、他校の中学部3年間を修了した方々にも是非あさひ学園高等部へのご入学をお考えいただき、日本発のグローバル人材輩出に一役買いたいと願っています」。

あさひ学園は、ただ日本語を学ぶだけの場所ではありません。私達が日本人としての自覚を育てるための、いわばアメリカにポツンとある「出張日本」です。ここで得た多くのものの中から、私にとって最も大切と呼べるものは、この日本文化の中で育んだ絆です。小学校から一緒に通ってきたクラスメイト達は、この小さな学校がいつまでも変わらない居場所であり、同じ困難を共にして心の支えを提供してくれたかけがえのない存在と考えています。小中学校、高校を通して私達の良き理解者となってくださった先生方には、授業以外でも様々なことを学びました。これらの出会いと、思い出と、繋がりは、ここで受けたどの授業よりも、どの行事よりも、有意義なものだと思います。

あさひ学園事務局
244 S. San Pedro St. #308 Los Angeles CA 90012
213-613-1325
info@asahigakuen.com
www.asahigakuen.com

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