「地域の安全を守る リトル東京交番」(Weekly LALALA 724号掲載)

「地域の安全を守る リトル東京交番」
ミッチ 本田|Mitch Honda

ロサンゼルスで暮らす人々   リトル東京防犯協会/ アドミニストレーター

ミッチ本田さんが常駐するリトル東京の交番は、ビジターセンターのほか、ロサンゼルス警察が巡回する立寄所としての機能を持つ。

 ロサンゼルスダウンタウンのリトル東京ど真ん中、1Stストリート。
人気ラーメン店や日本食レストランが軒を連ね、人々が所々で行列を作るなど盛り上がりをみせるこの通りでひと際目を引くのが、入口に「小東京交番」の木札がかかった建物。ここはロサンゼルス警察の警察官が定期的に立ち寄り、取り締まりを行う正真正銘の交番なのだ。

 リトル東京防犯協会、通称:交番に勤めて18年になるミッチ本田さん。「NPOであるこのリトル東京防犯協会は、落とし物の保管や、道案内、レストラン案内、観光客への日本語サービス、公衆トイレの提供などビジターセンターとしての役割と、ロサンゼルス市警察(LAPD)や在ロサンゼルス日本国総領事館と提携し、コミュニティの治安を守る交番としても日々稼働しています。リトル東京界隈は、昔よりかなり治安が良くなりましたが、それでも盗難や引ったくりなどの被害に遭う人もいたりと犯罪ゼロではありません。犯罪被害者への事情聴取やポリスレポート、緊急時の対応などが行われるLAPDの立寄所としても機能しています」。交番では月に一度、LAPD警察官、ロサンゼルス消防署員、日本領事館職員や、本田さんら交番メンバーが集まり、定例会議を開いて月々の報告や話し合いを行い、コミュニティの安全に大きく貢献している。
 リトル東京防犯協会は1982年に同エリアの商業に影響する犯罪から地域を守るために、Satoru “Sats” UyedaさんやBrian Kitoさんら地元で古くからビジネスを営む企業家により設立され、1996年に現在の場所で交番がスタート。立ち上げ当時、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校の日本語クラスで教鞭を取っていた本田さんに声がかかり、アドミニストレーターに就任。以来、交番の運営は本田さんの常駐のもとボランティアスタッフのサポートにより続けられ、運営費用はコミュニティの企業や個人による出資、ファンドレイジングイベントの収益などにより賄われている。
 「長年続けている徒歩パトロールや、街の清掃活動、二世ウイークフェステイバルなど地元イベントのセキュリティ活動などにも力を入れてやってきました。ボランティアや地域の皆さんの働きかけにより、ストリートは昔よりもぐんときれいになりましたし、安心して歩ける街になりました」
 近年新しいタウンハウスやレストラン、ショップなどが次々と建設され、さらに発展を続けるリトル東京周辺。「これからも日本文化の発信地点であるリトル東京のプラットフォームとして、安心して楽しむことのできる街づくりに力を入れていきたいと思っています」。

リトル東京防犯協会“交番”
307 E. 1St. St Los Angeles
CA 90012 (213)613-1911
月~土曜 10am~5pm

現在、学生も含め約10名のボランティアが活動。写真右は、学生ボランティアの中山さん。
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