「世界の舞台で一試合一試合、大事に戦っていきたい」(Weekly LALALA 713号掲載)

「世界の舞台で一試合一試合、大事に戦っていきたい」
拳四朗

ロサンゼルスで暮らす人々   プロボクサー

ボクシングWBCライトフライ級世界チャンピオンの拳四朗選手。

 9月上旬に一時渡米し、約1週間の初のロサンゼルス合宿を行ったボクシングWBCライトフライ級世界チャンピオンの拳四朗(けんしろう)選手。そんな中、自身にとって初の防衛戦が10月22日、東京・両国国技館に決定した。相手は、元同級王者ペドロ・ゲバラ選手(メキシコ)。ゲバラ選手は33戦30勝(17KO)2敗1分け。LAから帰国してすぐに東京都内で記者会見した拳四朗選手は「もっと注目されるように倒して圧勝したい」と強く意気込みを語った。
 現在25歳。アマチュア選手として7年、2014年にプロボクサーとしてデビューした同選手。過去10年間のボクシングキャリアの中で、特に忘れられない試合はなんといっても今年5月20日に東京・有明コロシアムで行われたWBC世界ライトフライ級タイトルマッチでの勝利だ。同級王者のガニガン・ロペス選手(メキシコ)を2対0の判定で破り、念願の世界王者に輝いた。世界王者のベルトを受け取った拳四朗選手は、「ずっと恩返しがしたかった」と真っ先に父の腰にベルトを巻いたという。
 父は元日本ミドル級王者で元OPBF東洋太平洋ライトヘビー級王者、拳四朗選手が所属するB・M・Bボクシングジムの会長を務める寺地永氏。トレーナーとして二人三脚で世界の舞台を目指して歩んできた。息子の世界戦勝利について寺地氏は「私自身は世界チャンピオンという夢をかなえることなく引退し、ずっと気持ちのうえでくすぶっていました。息子がベルトを掴んだことでやっと私も気持ちの上で現役を引退することができたんです」と話す。
 中学3年生の時にボクシングキャリアをスタートした拳四朗選手。高校卒業後に関西大学ボクシング部で活躍しアマチュアボクシングの戦績は74戦58勝(20KO)16敗。「僕自身はもともと競艇の選手を目指していたんです。ボートレーサーになるための試験では、全国レベルのスポーツ選手には特別枠が設けられていて、プロボクシング日本ランク4位以上の選手にはその特別枠が用いられるということでした。ボートレーサーになりたくて一生懸命にボクシングのトレーニングを始めて、そこから高校のインターハイで準優勝、大学時代に国体で優勝とどんどんボクシングで上を目指していったのが、世界チャンピオンを目指し始めたきっかけでした」
 拳四朗選手の現在の戦績は10戦全勝(5KO)。2週間後に迫る初の防衛戦の相手であるゲバラ選手は、2014年末にWBC世界ライトフライ級王者の八重樫東選手と対戦し7回KO勝利。「9月のLA合宿では同選手と同じメキシカンスタイルのボクサーと連日スパーリングを重ね、視野も広がりました。今回の防衛戦では新しい技も出したいし、今回の試合に勝ったら今度はリターンマッチも待っています。まずは目の前にある2戦に必ず勝つこと。一試合一試合、大事に戦っていきたいと思っています」。

9月には初のロサンゼルス合宿を行い、現地でスパーリングを重ねた。今後は、海外でもスパーリングパートナーを見つけながら、トレーニングを積んでいきたいと話す。
10/22には東京・両国国技館で、元WBCライトフライ級世界王者のペドロ・ゲバラ選手(メキシコ)を相手に、初の防衛戦に臨む。

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