「ストーリー性を大切にしたアニメーション制作」(Weekly LALALA 718号掲載)

「ストーリー性を大切にしたアニメーション制作」
ミノミヤビ/箕浦雅能|MinoMiyabi / Masataka Minoura

ロサンゼルスで暮らす人々   アニメーター/ イラストレーター

ロサンゼルスを拠点にビジュアルアーティスト「ミノミヤビ(MinoMiyabi)」として活動。アニメーター/イラストレーターとして、キャラクターデザインやストーリーコンセプトを中心としたアート制作を展開する。 www.miyabiart.com

 インターネットでの動画配信の普及をはじめ、SNSの機能向上、スマートフォンの高性能化など動画環境の進化が賑わす昨今のクリエイティブシーン。そんな中で、ビジュアルアーティスト「ミノミヤビ」として活動する箕浦雅能さんのように、映像やイラストを斬新かつ自由に操り、メディアの形にとらわれない作品作りをするアーティストが存在するのは否めないことだろう。
 ロサンゼルスを拠点に、アーティスト「ミノミヤビ」の名前で、アニメーター/イラストレーターとして、キャラクターデザインやストーリーコンセプトを中心としたアート制作を展開。企業ロゴや番組タイトル、ミュージックビデオなどのアニメーション映像、ロゴイメージ、名刺やCDジャケット、似顔絵、さらにはコミックスに至るまで様々な発信方法で作品を世に送り出している。
 「キャラクター創りとストーリー性を大切にしていますし、自分にとってそこが作品制作の楽しさだと思っています。そのストーリーは、日々自分が吸収する様々なことから生みだされ、どんどん広がっていくんです。年や経験を重ねながらも、色々な物事に感動したり興味を持てるマインドを大切にしたいと思っています」
 自身のキャリアを辿ると、世界初フル3DCG映画『ファイナルファンタジー』を制作したスクウェアUSAのクリエイターたちが立ち上げたSPRITE AnimationStudioでアニメーション制作を手掛けたほか、WaltDisney Imagineeringでコンセプトアーティストを担当、また映画『ラスト・サムライ』弓使い・信忠役でおなじみの俳優、小山田真氏設立のShinca Entertainmentでのコミックス制作などを経て、現在フリーランスで活動している。
 アーティスト活動以前は、東京理科大学・大学院で天体物理学に関する研究で修士を卒業した。その後、将来に何か物足りなさを感じていた頃、心から夢中になって仕事に打ち込んでいる知り合いから大きな影響を受けたという。「そんな中で『自分が本当にやりたいこと、人生最悪の時でも諦めずにパッションを注ぎ続けられることは、何だろう』と考えた時、そこには子どもの頃から描いていた絵がありました」。その後渡米し、サンフランシスコのアカデミー・オブ・アートでアニメーションを専攻、手描きからCGまで、アートを一から学んだ。
 ミノミヤビ氏が取り組んでいる自主制作プロジェクトを通じて、今後を語る。「自然淘汰される現代社会で、無くしてはいけないものを人々に再び思い起こさせるような創作活動を展開していきたい。日々養われる感受性を作品に反映することで、人々の感動や活力になればと願います」。

アニメエキスポやComic-Conなどのコンベンションで漫画の描き方ワークショップを行うほか、RAWard2013年度のベスト・ビジュアル・アーティスト受賞など、精力的にアート活動を行う。
ミノミヤビ氏制作中のSFストーリー自主作品のコンセプト画。公開が楽しみである。

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