「サッカーを通しての架け橋に」(Weekly LALALA 708号掲載)

番外編in ラスベガス

「サッカーを通しての架け橋に」
 田島 翔|Sho Tajima

ロサンゼルスで暮らす人々   プロサッカー選手

 2016年にメジャーリーグサッカーへの参入を目指し発足したプロサッカーチーム「ラスベガスシティFC」。今年、同チーム初の日本人選手、田島翔選手が入団した。渡米翌日の4月1日の開幕戦に途中出場すると、初ゴールを決めてチームを逆転勝利に導いた。持ち味である俊敏性が大いに発揮されたプレーは監督やオーナーからの評価も高く、戦力として重要視されているようだ。元日本代表監督のジーコ氏がアドバイザーを務めており、昨年5月には元ブラジル代表ロナウジーニョがゲスト加入してエキシビジョンマッチに出場するなど注目を集める同チームは、5年以内でのMLS参入を目指しシーズン2年目を戦っている。「レベルの高い選手集めにも力を入れており、MLSに向かって確実にステップアップしているチーム。僕自身、戦いがいのあるチームですね」
 北海道出身。小学校の時に日本でJリーグが発足以来、Jリーガーに憧れプロサッカー選手を目指すようになったという田島選手。
サッカー選手としての活動は、2004年に日本で沖縄県リーグ1部のFC琉球と契約、その後当時スペイン5部のTSKロセスにテスト入団しプレー。2012年にロアッソ熊本で自身にとって初のプロ契約を結んだ。2014年にニュージーランドのオークランド・シティに加入、2016年にはアメリカに渡り、ナショナル・プレミアサッカーリーグのマイアミ・ユナイテッドFCに入団、そこからラスベガスに移籍し今に至る。
 これまでのキャリアの大部分を日本国外でプレーしてきた田島選手。「海外では、サッカーを通じてその国の文化にも触れ、様々なことを学ぶことができます。アスリートとしても一人の人間としても、すごく成長できる。ラスベガスでは、サッカー人生で培ってきたことすべてが生かされていると感じるほど、とても充実した選手生活を送ることができています」
 また、田島選手の入団に伴い、ラスベガスのプロスポーツとして初めて日本企業によるチームのスポンサーシップが結ばれた。同じ日本人として新たな挑戦に臨んでいる同選手の活躍を応援して、スポンサーとなった観光ツアー会社・ネバダ観光サービスのロゴがユニフォームの背中に入っている。
 新境地での活躍が注目される田島選手だが、オフシーズンには日本では子どもを対象としたサッカー教室も開いている。「現役選手としてラスベガスシティFCのメジャーリーグサッカー参入に大きく貢献し、自分自身もそこでプレーすることが一番の目標です。サッカー指導者としては、このラスベガスで日本の子どもたちがサッカー交流ができる場を実現させ、サッカーを通しての架け橋となれたらと思っています」。

ユニフォームの背中には、チームスポンサーのネバダ観光サービスのロゴが入っている。右はオーナーのラファエル・モレノ氏。
シーズンオフには、日本でサッカー教室も開催する。ラスベガスで日本とアメリカの子どもたちのサッカー交流を実現したいと話す。

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