「じじいで良かった」 映画「いぬやしき」の木梨憲武(Weekly LALALA 743号掲載)

「じじいで良かった」
映画「いぬやしき」の木梨憲武

「現場では最も年上の自分が一番はしゃいでいたみたいです」と言う木梨憲武=東京・有楽町の東宝本社

 お笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武が「いぬやしき」(佐藤信介監督)で、2002年の「竜馬の妻とその夫と愛人」以来16年ぶりに映画に主演した。久々で力が入ったのではと思いきや、「むしろ楽しみだった」と気負いなく話す。全編に最新の視覚効果を投入した作品で、「撮影中も何をどうしているのかが分からない。楽しい遊び場だった」と言う。
 原作は同名の人気コミック。事故に巻き込まれ、体を機械にされた定年間際の会社員、犬屋敷(木梨)が、同じく機械人間となって人々を傷つける高校生の獅子神(佐藤健)と対決する。原作を読み、「あまりにスケールがでかくて、これを実写でやるなんてうそでしょと思った」と木梨。現在56歳で、「犬屋敷世代の代表に選ばれた気分。タイミングよくじじいで良かった」と笑う。
 2人の戦いの大半はデジタル処理。映画では木梨の全身データから作ったCG映像が随所で使われ、「日本の第1回CG男優を狙っている」と冗談めかす。特殊メークも駆使した「おじいさんぶり」も見ものだが、「もともとおっさんなので」。特殊メークの責任者はくしくも、かつて「とんねるず」のラジオ番組の常連投稿者で「俺のことを『師匠』と呼ぶんです」と楽しそうに話す。
 お笑い芸人として活動しながら、俳優業や歌手、絵画など多方面で才能を発揮する。「子どもの頃から、全部やってみたいタイプ。今も、日に日にいろんなことをやって、遊ばせてもらっている。楽しいお仕事と表現できる場所があれば、どこへでも行く。そういう態勢を取ってますね」
 今回の出演は、原作ファンという自身の子どもたちの後押しが大きく影響したという。娘や息子との関係がうまく築けない劇中の犬屋敷の悩みはこの人には無縁のようだ。

「いぬやしき」の木梨憲武

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