■住宅価格と貧困層との関係(Weekly LALALA 798号掲載)

テキサスNOW
■住宅価格と貧困層との関係

DFWという名前をよくダラスで見かけると思います。これは空港で使われている名称でもありますが、ダラスフォートワース商業圏のことを指します。このエリアは過去の住宅価格の高騰が目立ったエリアです。市場の価格が高騰したのと同時に、問題も発生しました。それは裕福な人と貧しい人との格差をさらに大きくしたのです。教師、レストランなどで働いている方々は家がどんどん買えない状態です。

現在、北の380通りより上のプロスパーへ教師の方々が移動願いをだして、引っ越しをして20万ドル前半の新築をようやく買えるという事態が発生しています。アパート情報を参照すると、ダラスフォートワースエリアの格差は米国の大都市よりも拡大しています。IT長者たちの転居などが続いて、住宅環境は右肩上がりで上昇していき、賃貸需要も高いのですが、一方で貧困層の数も増えているという問題を抱えはじめました。テキサスの中でも特に高いのが、ヒューストンで貧困層の不平等率が16%という数字を記録しているそうです。全米的に不平等率が高いのはどこになるのでしょうか。それはニューオーリンズやフィラデルフィアやサンノゼが最も高く、23%から35%という数字だそうです。つまり、会社は増えても、給与が増えていないという実情がここにはあるようで、家の価格が上昇しても、給与が増えていない問題が目立ちます。

現在のダラスでの中間住宅価格は、33万ドルです。そうなると、教師の方の19%しかこの価格帯での物件が買えない数字になります。レストラン労働者になるとわずか1%ぐらいになってしまうそうです。これからもどんどん外の州から給与の高い人が増えれば増えるほどこの傾向は強くなり、その結果悪い経済サイクルになる引き金になりかねません。

今後南部地域などでは、より所得に低い方でも購入しやすいプログラムをスタートすべきとの声もあがっており、改善を期待されています。現在、ダラスフォートワースでもようやく住宅の価格が手頃になってきて、改善はされてきました。将来的にダラスがもっと発展するためには、この給与と住宅価格とのバランスをいかに保つかが重要になってくるのだと思います。

篠原健治(しのはら けんじ)
アメリカ、テキサス州を拠点に、戸建、アパート物件、管理、修理など米国不動産に関わる事業を展開中。米国トヨタ本社移転により住宅価格が上昇中の20万ドル後半から35万ドルの投資物件の購入、管理を得意としている。
ホームページ:www.shinohararealty.com
連絡先:kenshinohara1@gmail.com または kenji@shinohararealty.com
電話:214-551-8806
ブログ: http://shinohara1.wp.xdomain.jp/

 



Weekly LALALA ホームに戻る

シェア